Natural Stone
GOOFYの石選びの基本は、産地と人為加工の有無がはっきりしていること。
一口に天然石といっても、その産地、大きさ、透明度、色、産出量など様々な要素で市場価格は大きく異なります。

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Bisbee(ビズビー)
上質なものは深く透明感のある青色が特徴で、ワイルドな模様が魅力。コレクターの中ではLanderBlueやNo8と並んで必ず名前の挙がる石でもあります。現在は枯渇して久しい状態のため上質なものは非常に高価です。写真はスモーキービズビーと呼ばれるタイプ

Sleepingbeauty(スリーピング・ビューティ)
スリーピングビューティ鉱山より産出。現在も産出が続く世界有数のターコイズ鉱山。カラーレンジはライトブルーでマトリックスがほとんど無く、含有される場合は石英質が多い。
Torquoise Mt.(ターコイズマウンテン)
KINGMAN鉱山付近から産出。ブルーベースで,明るいタン系のマトリックスの周囲が緑色となる美しい石。80年代に採掘を終了している。
Morenci(モレンチまたはモレンシ)
最初に商品として流通したターコイズの一つ。カラーレンジはブルー系で薄いものから濃いものまである。多くの場合、金色の黄鉄鉱の含有が見られる。

Kingman(キングマン)
KINGMAN鉱山より産出。グリーン系とブルー系があり、現在も継続的に産出されている。60年代のブルーと黒マトリックスのものはOLD KINGMANと呼ばれ、高値となっています。(写真は比較的最近の特徴を備えたブルー系キングマン)
Castle Dome(キャッスルドーム)
Sleeping beauty鉱山の近くで1942年に発見され採掘されたが、1956年には閉山している。別名;Pinto Valley(ピントヴァレー)ターコイズ。市場に出ることは稀で入手は難しい。
King's Manassa(キングスマナッサ)
コロラド州中南部のマナッサ鉱山で産出。別名リックスキレット・ターコイズ。カラーレンジはブルーグリーン〜グリーンで、金か茶色の墨を流したような模様が入る。キング一家が鉱山を所有していたため、このように呼ばれる。近年は入手が困難になってきています。
Cripple Creek(クリップル・クリーク)
この鉱山は主に金鉱山として有名であり、ターコイズはゴールドラッシュの際に福産物として発見された。市場に流通する量は多くないと思われます。
Leadville(レッドビル)
コロラド州レッドビル地区で産出。カラーレンジはライトブルー〜ブルー。多くは蜂の巣状の穴が見られるためスタビライズされる。産出量も少ないためルースとして流通するのは稀です。写真の石は古いストック物でナチュラルです。
Blue jem(ブルージェム)
カラーレンジは深緑からブルーまで幅広く、様々な模様(マトリックス)の入った石が多い。70年代半ばに採掘が終了しているため、原石の入手はやや困難。
Blue Diamond(ブルーダイアモンド)
Austin近郊にある鉱山で、標高の高い場所にあるため採掘が困難。カラーレンジはライトブルー〜ダークブルーで、写真のような不規則なブラックチャートが入るのが特徴、流通量は少なく入手困難。
Damale(ダメイルまたはダマリ)
変わり種ターコイズの代表格。成分的にはターコイズと呼べるのか疑問も残るが、古くからターコイズとして流通している。オリーブ、グリーン、ベージュ、ホワイトなど様々なカラーがあり、複雑な模様が入る。近年になり採掘が再開され、少量だが流通するようになった。
Dry Creek(ドライクリーク)
90年代に入ってから採掘された小さな鉱山で、特徴的な淡いブルー〜ホワイトに近いカラーのターコイズを産出。別名ホワイトターコイズ。市場に流通しているホワイトターコイズのほとんどはハウライトで別物です。
Lander Blue(ランダーブルー)
鮮やかなブルーに黒の細かいマトリックスが入るのが特徴。非常に短い期間、ごく少量が採掘されただけなので、ハイグレードのものになると親指の爪程度の大きさで50万〜100万円と非常に高価。近年は中国で非常に近いタイプが産出され、これをLanderBlueと称して販売する業者もあるというのでご注意を。
Fox(フォックス)
クレセントバレー地区近郊のFox鉱山(別名コルテス鉱山)より産出。1910年より採掘が始まったが現在産出はない。カラーレンジはブルーからグリーンの間で中間色の美しいターコイズ。過去に産出されたほとんどの石は製品に加工されており、裸石の流通は比較的少ない。
Carico lake(キャリコレイク)
クレセントバレー地区の金鉱山の一部より産出。カラーレンジはライトブルー系とグリーン系があり、中でも写真のようなネオンアップルグリーンのものはアメリカ国内でも非常に人気が高く、とりわけ高価。この緑色は亜鉛成分の含有によるものらしい。
Pixie(ピクシー)
Carico lakeと同じクレセントバレー地区より産出。カラーレンジはグリーン系がほとんどだが、まれにブルーのものも採れるようです。流通量が少ないため国内での入手は、比較的難しい。
Orvil Jack(オービルジャック)
クレセントバレー近郊ブルーリッジにある家族経営の小さな鉱山からごく少量づつ産出。オーナーの名前がそのまま付いたターコイズで、現在も産出はあるものの絶対量が少ないため、日本国内で流通することはほとんど無い。
Canderaria(カンデラリア)
クレセントバレー近郊の非常に小さな鉱山から産出するため、流通量は僅か。カラーはブルー系とグリーン系があり、鮮やかなブルーに赤茶のマトリックスが入るものや、グリーンカラーに細かいグレーマトリックスのものなどバリエーションが豊富。後者はMiss Moffetターコイズとも呼ばれ流通する際は別のターコイズとして扱われています。
PilotMountain(パイロットマウンテン)
ブルー〜グリーンまで様々な色を産出する。母岩に薄く張付いた状態で産出されるもの(ベイン)が多いのも特徴。また近くのロイストンに非常に近いタイプもあり、区別は難しいです。
Royston(ロイストン)
ロイストン地区にある3つのターコイズ鉱山より産出される。カラーはダークグリーン〜ライトブルーまであり、単一ではなくこれらのトーンが混ざり合った石が特徴。写真のタイプは特にOld Roystonと呼ばれるミリタリーカラーのものです。他の産地と比較して石が柔らかいと言われています。
Ajax(アジャックス)
ロイストン地区近郊で比較的最近になってから産出されている。カラーは薄いブルー〜濃いグリーンで、茶色のマトリックスが入る。カラーではロイストンとの区別が難しそうな石です。
Easter blue(イースターブルー)
1907年に発見された比較的小さな鉱山で、初めて取り出されたターコイズの色から鉱山名が付けられた。現在採掘されているものはブルー系のロイストンによく似ている。
No8(ナンバーエイト)
パウダーブルー〜ライトブルーに明るいタン系もマトリックスが入る美しい石。1929年から1960年まで採掘されましたが、現在はコレクター所有のものが流通する程度。特にスタビライズ(樹脂含浸処理)されていないものは、ナチュラルと呼ばれ高値で取引されます。華やかさがあるため、日本でも人気の石です。
Daring Dalene(ダーリンダーレン)
1972年より採掘が始まるが比較的小さな鉱山のため、産出量は非常に少ない。変わった名前だが、鉱山オーナーが自分の娘の名を付けたという。カラーはライトブルー〜ブルーグリーンまで。石灰質の地層から産出される珍しいターコイズです。
Red Mountain(レッドマウンテン)
cortez地方のred mountain鉱山から産出されたが、すでに採掘は終了している。その名のとおり赤錆色の細かなマトリックスが入る美しいターコイズ。現在は非常に高価でコレクターから流れたものがまれに流通する程度。
Stormy mountain(ストーミィマウンテン)
Tenado地方のStomy mountain鉱山から産出される。カラーはライトブルー〜ブルーグリーンまで。現在は採掘を終了しているため、流通量は少ない。写真はシリカ化が進んだ珍しいタイプ。
McGinnis(マックギニス)
1930年に発見された小さな鉱山。ブラックチャートを含んだ鮮やかなブルーから透明感あるグリーンに茶色のマトリックスのものまで、バリエーションは多いが流通量が非常に少ないため、入手困難。
Lone Mountain(ローンマウンテン)
エスメラルダ郡のLone mountain鉱山から産出されたが、すでに採掘は終了している。当時は透明感のあるブルーからライトブルーまであり、ブラックマトリックスを含むものも多く産出されました。現在は非常に高価でコレクターから流れたものがまれに流通する程度。写真はローグレイドのナチュラル。
Bonanza(ボナンザ)
70年代にエスメラルダ郡近郊で発見されTorquoise Bonanza鉱山という名で採掘が始まる。1989年から所有者が代わり現在まで少量ながら産出が続いている。近年、アメリカ国内で人気の出てきたボルダータイプ(母岩を含んでカットしたタイプ)を多く産出します。自然が作り出すパターンを楽しむ石です。
Hachita(ハチタ)
ニューメキシコ州の代表的鉱山区より産出。掘り出される石の95%以上はグリーン系であり、クリーミィで優しい色調が特徴。細かなオレンジのマトリックスが入るものもあり、ニューメキシコのNo8といった印象。
Santa Rita(サンタリタ)
サンタリタ鉱山より産出される。カラーは柔らかなブルーが多く、日本国内での流通はほとんど無いと思われる。
Tyron(タイロン)
1800年代から先住民達の手で採掘が始まり、長い間採掘が続けられてきたが1980年以降は採掘されていないため、現在流通している石はごく僅か。そのほとんどは製品から外されたものか、個人コレクターから流出したものでる。
Cerrilos(セリロス)
有史以前から採掘されていたとも言われる、古い鉱山で、1890年から約10年間、ティファニーはこの鉱山を所有し、大量の高品質なターコイズを掘り出しました。当時は様々なカラーを産出したようです。現在は全く産出がなく、市場で見かけることはほとんどありません。
Blue bird(ブルーバード)
別名 Blue baja(ブルーバハ)。メキシコのバハカリフォルニア州で産出。ネバダ州にも同名の鉱山があるため、流通名と鉱山名との混同は避けられない?
Evans(エヴァンズ)
70年代にメキシコのバハカリフォルニア州で産出された。特徴的な3色パターン(青、茶、黒)が目を引きます。産出量は少量のため、市場で見かけることが少ない石です。黒が入らなければNO8で通用しそうな雰囲気です。
Percian(ペルシャン)
イランのニシャプール近郊にある鉱山より産出。紀元前より採掘されていたという説もある、古い鉱山。日本でも過去、大量に流通していましたが、現在、世界的にトリートメント(染色)が多く行われるようになり、ナチュラルのイラン産ターコイズは貴重となっています。
Emerald Valley(エメラルドヴァレー)
具体的な産出鉱山名は不明。その名の通り、特徴的なエメラルドグリーン。ロイストンのグリーンに似たところもありますが、奇麗なので良しとしてます。
chinese(チャイニーズ)
今やアメリカ国内のターコイズ流通量の80%以上をこの中国産ターコイズが占めているようです。以前は、マトリックスが入る原石に着色処理を施したものの流通がほとんどで、低く評価されていましたが、現在は上海近郊のマーシャン鉱山などから美しいマトリックスの入ったナチュラルターコイズが産出されています。またHubei地区からはBisbeeやNo8、Lander Blueによく似たハイグレードな石も産出され、今後注目の地域です。(写真はHubei産のもの)
Tibet(チベット)
古くからチベットの人々はターコイズをビーズなどに加工して身に着けていました。このビーズをカットしたものが『アンティークチベットターコイズ』として流通しています。糸通しのための穴跡があるのですぐに判ります。カラーはグリーン系がより好まれる傾向があり、ハイグレードなものは深いグリーンにマトリックスが入り非常に奇麗です。現在、原石の産出はほとんどないようです。
African(アフリカン)
南アフリカ共和国のNorthernCape区では、主にビーズの材料となるターコイズが産出されているようです。写真はブルー鉱山産として入手したものですが、カット&研磨してみましたがブルーの地色に透明感が無く、メインで使える石ではありませんでした。。
Amethyst(アメシスト)
石英の一種で、日本では古来より紫水晶とも呼ばれている。装身具として利用された歴史も古く、ヨーロッパでは2万5千年前の遺跡から発見されています。主な産地としてはザンビア、スリランカ、ブラジル、ウルグアイなど。基本的に熱処理は行われないため、天然で色が濃く濁りのないものは高く評価されています。
Ametrine(アメトリン)
クオーツの変種であり、アメシストとシトリン両方の色を併せ持ったものをこのように呼ぶ。産地として有名なのは南米ボリビア産のもの。
citrine(シトリン)
鉱物学的には石英(クオーツ)の一種。和名では黄水晶とも呼ばれ、古くから知られている。現在ブラジルを始め多数の国から産出されているが、ほとんどはアメシストに熱処理を加えて作られ、天然で黄色を発色しているものは稀。シトリンの中でも茶色がかったオレンジ味を持つものはマディラシトリンと呼ばれ珍重されている。
Chrome tourmaline(クロムトルマリン)
トルマリンの中でも鉄分で緑色を発色したものはグリーントルマリンと呼ばれるが、これはクロム成分による発色のものであり、より鮮やかな色が特徴。トルマリンは無色、赤、ピンク、黄、緑、青など様々ありそれぞれ呼び名が付いている。和名の電気石はこの石に帯電性があることに由来する。
Alexandrite(アレキサンドライト)
キャッツアイで有名なクリソベリルという鉱物の変種。特徴はその変色効果にあり蛍光灯下ではブルーグリーン、白熱灯下ではレッドパープルへと色が変わる。最も高価なカラーストーンの一つであり、主な産地はロシアとブラジル、スリランカ。画像にマウスを合わせると色変わりがわかります。
Apatite(アパタイト)
和名は燐灰石といい歯のCMで有名なので聞いたことがある方も多いと思われます。蛍光性のブルーグリーンで、一時期はパライバトルマリンの代用として輸入されました。奇麗なのですが硬度が5と低いため、加工時や身に着ける際は注意が必要です。
Sapphire(サファイア)
コランダムという鉱物のうち赤色のものはルビーと呼ばれ、それ以外をサファイアと呼ぶ。産地はオーストラリア、タイ、スリランカ、タンザニア、ミャンマーなど。特にコーンフラワーブルーと称されるカシミール産は絶産状態にあるため高価で、オークションではオーストラリア産の約300倍の値が付きます。現在ルビーと同様に、ほとんど全てのサファイアは加熱処理が行われています。
Tanzanite(タンザナイト)
1960年代、南アフリカのタンザニアで米国の宝飾企業ティファニーにより採掘が始められる。鉱物学敵にはゾイサイトの中でもブルーのものを指します。ほとんどが黄色、褐色を取除くために加熱処理されます。太陽光下では一見サファイアのようですが白熱灯下では紫味を帯びる多色性を持っています。
Aquamarine(アクアマリン)
今から約2000年前にローマ人により名付けられ現在に至る。鉱物学的にはエメラルドと同じベリルというグループに即し、微量の鉄分により淡いブルーを発色します。また、流通するほとんど全てに加熱処理が行われている。主な産地はブラジル、ナイジェリア、モザンビーク、マダガスカル。特にブラジルのミナスジェライス州サンタマリア鉱山から産出された、色の濃いものはサンタマリアアクアマリンと呼ばれ、珍重されている。
Moonstone(ムーンストーン)
鉱物学ではオーソクレーズという長石グループの変種であり、見る角度により現れる青みがかったミルキーな光(アデュラレッセンス)を発します。主な産地はインド、スリランカ、ミャンマー。他にレインボームーンストーンと呼ばれる石がありますが、鉱物学ではラブラドライトと呼ばれる別の石です。
Emerald(エメラルド)
古くはエジプトのクレオパトラの時代から人々を魅了し続けてきたエメラルド。アクアマリンと同じベリルという鉱物で、中程度以上の緑色を発色しているものを指す。現在の主な産地はコロンビア、ザンビア、ジンバブエ、ブラジル、インドなど。ほとんど全てにオイル含浸処理が行われている。これは他のベリルと比べて中キズが多いためと言われる。衝撃に弱い特性を持つため石留めには気を使います。
Garnet(ガーネット)
ラテン語でザクロの実が語源。日本でもザクロ石と呼ばれ僅かながら国内でも産出されます。色のバリエーションも豊富で一般的な赤系を始め緑、黄、オレンジなど。主な産出国はタンザニア、スリランカ、インド、マダガスカル、モザンビーク。写真はアルマンダイトと呼ばれるタイプでよく見られる代表的なガーネットです。また。ガーネットは熱処理やオイル処理などを行っていないのが普通です。